【 平均的・総合的にまとめた比較分析表 】
光沢度 | 重塗り | キズ消 | 親水性 | 撥水性 | ムラ | 経済性 | 水あか | |
アクアクリスタル | ○ | ◎ | ▼ | ◎ | △ | ○ | ○ | ▼ |
クリスタルガード | ◎ | △ | △ | ◎ | ▼ | ◎ | ▼ | △ |
ブリス | △ | ◎ | ○ | ○ | ○ | △ | △ | △ |
業者コーティング | ◎ | △ | ◎ | ○ | ○ | △ | ▼ | ○ |
シュアラスター | ◎ | △ | ◎ | ○ | ◎ | ○ | ◎ | ○ |
※ ランクは○×で評価。 ◎・・・優秀、○・・・良い、△・・・普通、▼・・・劣る
※ 表によるランク付けは5点の製品の中から私独自の観点で分析した評価です
※ 重塗り・・・数回に分けて塗布した場合の光沢・効果アップ度。
※ キズ消・・・洗車キズ・磨きキズくらいの細かいキズがどれくらい目立たなくなるか。
※ ムラ・・・ムラになり難い物ほど優秀。
※ 経済性・・・コストパフォーマンスの良さ。
※ 耐久性・・・水洗いや天候による溶剤影響力の持続性、耐久性を総合判断。
※ 水あか・・・コーティング後の水あか汚れの付着度。
※ シュアラスター・・・カーワックスの銘柄。
ブリス | アクアクリスタル | |
分 析 結果 |
洗車にこだわりを持つ多くのユーザーからも支持を得ている「ブリス」。家庭用コーティング・キットの中でも「プロ仕様」に近いとも言われ、ネットショッピング系を中心にかなりの売れ行きだそうです。 また、販売キットの仕様や種類もかなり豊富で、ビギナーユーザーからヘビーユーザまで、色々な消費者ニーズにも対応している商品と言えるでしょう。 |
TVショッピングで有名になったガラス繊維系コーティング・キット。正直言いますと、テストして使ってみるまでは「あまり期待してなかった」のが本音。他のコーティング・キットに比べても価格が安いですし、活性剤による汚れ落としも機能もプラスされているという事でしたので、「効果もそれなりかな~」・・・と思っていました |
【 製品成分・仕様 】 製品用途は「自動車ボディ用保護光沢剤」。成分は「フッ素ポリマー、ケイ素ポリマー 、ガラス繊維素及びセルロース繊維素」となっています。液性は中性なので「クリスタ ルガード」と同じような感じかな~と思いましたが、実際に使ってみると色々な面で違いがありました~ ^^ |
【 製品成分・仕様 】 製品用途は「自動車ボディ用洗浄光沢剤」となっているので、保護成分が無いのか な~・・・と思ってもみましたが、成分では「ガラス繊維網、ケイ素系ポリマー、界面活性剤、他」と、コーティング素材はバッチリと入っていました。液性は「アルカリ性」。ブリスとクリスタルガードは中性でしたので、界面活性剤の成分が液性を決めているものと思われます。 |
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【 施行・作業 】 実際に「ブリス」をスポンジにとって塗り始めると、揮発油?のような液体が薄っすら と広がり、他のガラス繊維系とは全く違う効果を予感させます ^^ ・・・で、コーティング作業を進めて行く中で直ぐに体験できたのは、やはり予想通りの 「コーティング・ムラ」でした。「ムラ」になりやすいとは聞いていたものの、思っていた 以上に簡単に出来上がりました。私は自動車業界勤務が10年以上になり、業者用 の簡易コーティング剤もよく利用しますが、私のようにある程度コーティング慣れして いる人でも「ムラ」が出来るくらいですから・・・。 色々と塗り試しているとコツがつかめましたが、溶液はかなり少なく塗布し、薄~く薄 ~く塗りのばして使います。塗っている段階では、「こんな少量でほんまに効果があるんかいな~?」と思うぐらいの量です。他にテストしたコーティング剤は手ごたえのあ るくらい使っていたのですが、同じ要領で使ったのがムラの原因のようです ^^ しかし、「コーティング・ムラ」になりやすいのは確かな情報ですので、塗布する溶剤の量以外にも、天気や気温、ボディの温度など・・・周辺の環境にも十分に気を付けて おきましょう~ ^^)/ ブリスはムラになりやすいので、一回の塗布量は他のコーティング・キットに比べてかなり少な目です。この少ない塗布量が関係しているのかどうかは分かりませんが、一回のコーティング施行では光沢度・仕上りがイマイチです。ガラス系のコーティングは1週間程度置きに数回に分けて重塗施行すると光沢・効 果が増えるそうですが、ブリスの場合は短時間に重ね塗りしても効果がありますので初めてのコーティング作業時には、「塗布 → 洗い流し → 塗布 → 洗い流し・・・」を、 2~3回繰り返した方が効果的です。 |
【 施行・作業 】 「ブリス」「クリスタルガード」と比べると溶剤が薄いのか、洗浄成分が入っている為か わかりませんが、なんとなく溶液が「水っぽく」て効果が薄そうな印象はありましたが、 施行完了後に水をかけてみるとしかり撥水していますし、溶液を塗布している部分と していない部分では明らかに「光沢度」も違っていました。洗浄成分の界面活性剤が入っているようなので、汚れ落としの実験をしてみました。 あまり汚れ落としは期待できない・・・との評価も多いようですが、私の実験ではある 程度の水アカもキレイになりました。初回施行では、やや多めの溶剤で3回程度重ね塗りをすればキレイな白が復活します。頑固そうな水アカには直接原液を拭きかけ、5秒ほど放置してスポンジで擦ればけっこうキレイに取れました ^^ ↑ 少し分かりにくいですが、中央より下側がアクアクリスタル塗布。 もちろん、どちらの水アカも水や洗剤では取れません。水アカ取りのコツは、最初にスポンジで溶剤を伸ばし浸透させ、数秒間経った所で 擦れば汚れ分が落ちるようです。 但し! これらの方法は、気温の低い曇りの天気など、塗布したコーティング剤(溶剤 )が直ぐに乾かない条件が必須です。溶剤を塗布する範囲も「1区画・50㎡」以内ず つに留め、溶剤が乾かないように注意し、1区画部分の溶剤を水でキレイに流してか ら次の1区画に移るように施行して下さい(原液を吹きかけた場合など、塗布面が完 全に乾いてしまうと白い固着物が出来てしまうので要注意)。 |
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【 コーティング効果・特徴 】 他のコーティング・キットに比べると難易度はやや高い?ようですが、ムラになりやす いからこそコーティング効果がある! ・・・という考え方もありますよね~ ^^ 色々とテストして他のコーティング・キットと比較した結果、ブリスは「キズ消し能力」が かなり優秀という事を発見しました~! 「キズ」と言っても磨きキズのようなかなり薄 いキズですが、この「キズ消し能力」次第で仕上がりの光沢度がかなり違ってくると思 いますので、かなり本格派に近いコーティング剤だと感じました。 ちなみに、「キズ消し能力」のテストは、他のガラス系コーティング剤と同じく超微粒子 コンパウンドによるボディの磨きキズにて実際に実験した結果をまとめています。 磨きキズは基本的に目視で確認出来ませんが、光の反射する角度によって薄いキ ズが確認できます(日影では判別不可能)。 ※ キズ消し能力とは、ボディ塗装のクリア層に出来た薄キズ(溝)にコーティング被 膜が浸透し、クリア層の薄キズ(溝)を補修してキズを目立ち難くする能力の事を 言います(キズが完全に消えるわけではありません)。 参考までに・・・、アクアクリスタルでは「キズ消し能力」を確認出来ず。クリスタルガー ドでは「キズ消し能力」を確認出来ましたが、ブリスの方がやや優秀 ^^ 光沢度のみを比較してみた所、コーティング施行後の光沢は「スッキリ?」といった 印象がありました。アクアクリスタルのようなピカピカした光沢・艶でもなく、クリスタル ガードのような深い光沢感でもありません。良く言えばコーティング機能を重視してい る、悪く言えば光沢感がイマイチといった感じでしょうか・・・。 薄キズ・洗車キズの多い濃色車には「キズ消し能力」がフルに発揮されて光沢感も 十分ですが、年式の新しい車や新車など、ボディの塗装状態が良好な車には少し物 足りないかもしれません。 ↑ ブリス(中央より左側) ↑ クリスタルガード(中央より左側) (↑ 小キズの多い車にてコーティングの比較実験。光沢度はクリスタルガードの方 が良いですが、複数回の塗り込み施行により薄キズが補修されたためか、ブリスの 方が光沢が良く見える) という事は、古い車には効果があるのか・・・? 実際に実験してみたところ、ある程度ボディに洗車キズや薄キズが多い車には効果 的ですが、年式が古い車などでボディの塗装状態が極端に悪い車ではほとんど効 果がありませんでした。クリスタルガードと同様に何度も繰り返して塗布作業しても 光沢・ツヤも出ませんし、撥水・親水も全くと言っていいほど効果がありません。 古い車には固形ワックスかアクアクリスタルの方が効果的ですね ^^ その他、ガラス系の特徴でもある親水性もしっかりとしていますし、塗布の量が少な くて済む?ので経済的にも悪くはありません。コーティング施行時の「ムラ」対策がバ ッチリ出来れば、コーティング・キットとしては一番平均的な性能だと思います。 ちなみに・・・、 ブリスは短時間での重ね塗り効果がありましたが、1週間置き間隔での重ね塗り効 果はどんなものでしょうか。約1週間置きに、3回の重ね塗り実験を行ってみました。 ↑ アクアクリスタル ↑ ブリス ↑ クリスタルガード (画像の中央から左側がコーティング施行面) 画像を比較してもらうと一目瞭然? だと思いますが、ブリスの重ね塗り効果はかな り優秀です! コーティング施行の回数を重ねる毎に塗装の薄キズを回復させ、か なり深みのある光沢が得られました! アクアクリスタルの表面上の光沢感とは全く 違います。定期的に愛車のボディ・メンテナンスをされる方には、是非ともオススメし たいコーティング・キットですね~。 |
【 コーティング効果・特徴 】 アクアクリスタルは一回の塗布ではやや効果が薄いようですが、3回程度の重ね塗 りから見事なくらい効果を発揮してくれます。初めてのコーティング作業であれば、 2~3回程度重ね塗りをされる事を強くオススメします ^^)/ (時間・期間を置かずに、当日に何度か塗り込んでの効果) ↑ 小キズの多い濃色車にて3回の塗布作業後(左半分がアクアクリスタル施行)。 上記の画像は、塗装の状態が悪く、小キズも多い濃色車にて塗布実験をしてみた結 果です。画像中央にくっきり見える境界線から左側がアクアクリスタルを塗布したボ ディ面。右側はマスキングして溶剤が付着しないようにしておいたオリジナルボディ。 画像を見ての通り、アクアクリスタルを塗布したボディは光沢が格段に向上していま すし、細かい小キズもかなり目立たなくなっています。 (正確に言うと、光沢の向上により小キズが目立たなくなっているように見えますが、 小キズというよりもボディの傷みを目立たなくする感じです)。 全く同じ条件で、「ブリス」「クリスタルガード」の重ね塗り比較をしてみましたが、アクアクリスタルの光沢効果が見た目では一番高いようです。 但し! 小キズは目立たなくなりますが・・・、実は光沢やツヤで目立たなくなっている だけです。洗車キズなどの薄小キズをコーティング皮膜で修復する機能は全くないよ うですので、薄キズ・小キズの修復を考えているなら「ブリス」「クリスタルガード」をオススメします ^^ ↑ ブリス施行(中央より左側) ↑ クリスタルガード施行面(中央より左側) ※ 塗布実験は、ステーションワゴン系のロングルーフを持つ同一車両で実験。 塗布箇所を3箇所に分け、お互いのコーティング剤が干渉しない状況で実験しました。 色々とコーティング効果を研究してみた所、塗装の傷んでいる古い車にはかなり効果のあるコーティング剤です。塗装が古くなっているボディは傷が深いからか、薄い 皮膜を形成するコーティング剤ではなかなか効果が現れません。中には何度もコー ティング剤を塗布しても、親水どころか撥水もしない・・・という事もあります。 ↑ かなり塗装が傷んでいる濃色車で実験。 画像中央から左側が「アクアクリスタル」、右側が「クリスタルガード」。どちらも3回 程度の重ね塗りで、コーティング施行後に散水テストをしてみました。 画像にてしっかりと確認出来ると思いますが、アクアクリスタルの施行面はしっかり と撥水してキレイに水も流れています。しかし、クリスタルガードの施行面は撥水して いないばかりか、散水した水がベタ~っとのびているだけで水がなかなか流れてくれ ません。さらに同様のテストを「ブリス」にて行いましたが、ほぼ同じ結果と言えます。 但し! 比較的年式の新しい車や、塗装状態の良い車では効果がイマイチ。コーテ ィングの効果はありますが、濃色車の光沢の深みや親水性を考えると、「ブリス」や「 クリスタルガード」の方が一枚上手のような感じです。 ガラス系の特徴でもある、時間を置いての重ね塗り効果も実験。施行回数は3回、 約1週間置きにコーティングを重ね塗りして比較してみました。 ↑ アクアクリスタル ↑ ブリス ↑ クリスタルガード (画像の中央から左側がコーティング施行面) 画像を比較して見てみると、「お?アクアクリスタル大健闘~?」・・・と思ってしまいま すが、初回分の重ね塗り(時間を置かないで連続して3回塗り)の効果のまま、時間 を置いての2回目、3回目ではほとんど効果を実感出来ませんでした。 特に薄キズの修復効果も見られず、コーティングの被膜層が厚くなっているような感 じもありませんでした(あくまでも、私の目で見た「感覚」での感想ですが・・・)。 |
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【 オススメ・対象車 】 実験結果でも分かるように、新車からある程度の年数を経過し、洗車キズや小キズ の多くなった濃色車(黒や紺などの色の濃いボディ色)には一番のオススメです(キズ だらけ等・・・、極端に塗装状態の悪いボディは除く)。 ちなみに、かなり本格派のコーティング・キットなのに、新車・未使用車や、ボディの 塗装状態が良好な車等にオススメしないのは、「ムラになりやすい・・・」というのがあ まりオススメしない理由です ^^ 新車でいきなりムラは避けたいですから・・・。 ムラになりやすいのが根拠ではありませんが、白ソリッド(パールなどを含まない単 色の白)の車にもオススメ出来ます。 白色の車は色褪せが多いのをご存知ですか? 白ソリッドは塗装面の特徴もあって 、車の使用環境によってはかなりボディが傷みやすくなっています。つまり、白色の 車には浸透性・被膜をしっかり形成するコーティングが理想というわけです。 ブリスの「小キズ消し能力」が優秀なのは被膜の浸透性が優れている・・・という事な ので、特に野外駐車の白ボディの車の方にはオススメ~ ^^)/ (↑ さすがに長期に渡る劣化実験までは出来ませんので、私の個人的な持論と実 験結果による根拠が基になっています ^^) ※ 注意! 最大のブリス効果を得るには、意外と 「手間と時間」 が必要です! ボディ・メンテナンスに手間暇をかけたくない人にはあまりオススメ出来ないかも・・・。 |
【 オススメ・対象車 】 経過年数の多い中古車を購入した場合や、塗装の傷み(※1)が目立つ車には大変 効果のあるコーティング・キットです。コーティング施行時もムラになり難く、特に黒や 紺などの「濃色車」には相性が良さそうです。 溶液には汚れ落とし成分の界面活性剤が入っていますので、洗車にあまり時間を掛 けたくない人やコーティング初心者には絶対にオススメ ^^)/ 手軽度を重視するコーティングキットなら「アクアクリスタル」ですよ~。 ※1 ・・・ 塗装の色あせ、剥がれは除く。 白ソリッド(パール系を除く単色の白)の車はコーティングの乗りがイマイチで親水性 の相性がやや悪いようですが、多目に何度か重ね塗りを繰り返しているうちに効果 が出てくる感じです。 初回のコーティング施行作業が大変そうですが、一度キレイに施行をしておけば、 野外駐車の白系ボディにも最適なメンテナンス・キットになりそうですよ~。 ちなみに、効果のあるコーティング方法は、他のコーティング液よりもやや多めにス ポンジに取り塗布するのが良いようです(付属のスポンジだと、およそ50㎡あたり5 ~10シュッシュ ← スプレーの霧吹き音 ^^)。 スポンジは軽く絞って溶剤を塗り込むと効果アリ! 溶剤の乾燥には要注意! |
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